喧嘩両成敗
という言葉が結構好きだと先週くらいに気づいた。
子供の頃弟と喧嘩をすると、祖母に必ずこれを言われたものだ。
こちらにはこちらの、相手には相手の正義があるわけだから、喧嘩にまで発展させてしまったのは、それ以外の解決策を見出せなかった双方の過失、故に両方裁く、という認識でいる。
そして姉である私に祖母は、負けるが勝ちと付け足した。おかげで私は勝ち負けに全く頓着しない人間に育った。「悔しい」という感覚がわかったのは、14歳位のときにテレビで鳥人間コンテストを見たときだ。
喧嘩両成敗、負けるが勝ち。
この感覚を、負け惜しみでなく持っていられる日本人を本当に誇りに思う。近頃忘れられていそうな気もするけど。