言われて初めて気づいたが
パリにはエアコンが無い。
地下鉄もカフェもレストランも個人の家にも商店にも。
スーパーの生鮮食品売り場はさすがに冷えてたけど
なぜか照明がついてない。
これ節電?それとも故障?
ほかのお客さんは全く意に介さぬ様子。
なんなのこの暗さは?
でも空気が乾燥しているので
屋外でも木陰に入ればとても涼しいのです。
石でできた昔からのアパートに入ると空調が聞いているかのようにひーんやり。
夜など寒いくらいです。
朝にシャワーを浴びる習慣もこれならうなづける。
で、昔のひとがシャワー浴びずに香水でいいか、って思ったのもわからんでもない。
日本の湿気の中では理解できず、仏人はとんでもない怠け者なのかと思ってたけど。
(それはそれで正しいが。)
オフィスに空調があるかどうかはわからないけど
この感じならそう強烈に冷やしてないのでは?
でも湿気がないぶん、日差しがとても厳しい気がする。
皮膚が痛い。
日傘+サングラスで歩いてると
「ボンジュール、マイケル!マイケル・ジャクソン!」
とか
「雨降ってないよ」
とか
「おひさま気持ちいいやん?」
と言われたり
子どもが私を指差して
「なんでこの人傘差してるのー?」とその父親に聞いたり
いろいろあるため
5ユーロで帽子を購入。
帽子は帽子で
「前世紀の映画みたいやね」
とか
「いいねー」
とか言われる。
なんせ何か言いたいのだな。
褒めてくれてるからいいけど。
ラテン民族はこういうものなのだと、
パリ半年でようやく思えるようになった。
建物の中にいる限り涼しい乾燥した夏。
日本の逃げ場のない夏も好きだけどなー。
こっちの人々は
「暑くて呼吸ができない」という表現をするけど
このくらいの湿気のなさで呼吸できないなんて
東南アジアで生き残れないよ。
雨が降って少し気温が下がると
「あーこれで息ができるね」とか言うの。
甘いわ。