ルイス・フロイスがその著書の中で木の棒を食べさせられたと書いているというごぼうですが、私はわりあいに好きでして、というか食べられない時期があったために好きになったということかも知れないが、美味しいものなのですよ、私にとっては。
パリの片隅のアパルトマンであゝごぼうが食べたいとつぶやいて居たのは2010年の初夏、何が何でもという気概のない私のことですからしばらくすると気持ちが薄れてしまい、日本食材店にあったにせよ法外に高価だろうから目の毒だし、中国人街の八百屋へ行ってもあるのかどうだかわからない、そんなごぼうを探しにゆくことなどせずに日本に帰って来ました。
油を引いたフライパンに入れると甘い香りがするのが不思議。
今日はそんなことを思いながら牛肉と甘辛く炒めることにしましょう。
