旅先に居ります→日本に居ります

海外旅行中、心配して下さる方々への生存確認日記です

不思議の国のTATI

フランスでは夏と冬のセールの期間が決まってるそうで。
今年は6月30日の朝9時から。


しかし荷物を増やすわけにいかない私としては
日用品しか買いません。
セール関係なし。


メイク落としのことをデマキヤージュといいますが
TATIという安物を売る店で500ml入りのデマキが1.99ユーロ。
安い。


いつも混雑しています、TATI。


面白いのは基礎化粧品を真剣に物色するアラブ系の夫婦。
何を相談してるのかわからんが
いろんな化粧品の箱を手に取ったり指差したりしつつアラビア語。
いいなあ、こういうの。
「こっちの方がいいんちゃう、シワに効くって書いてある」
「でもこっちのほうがたくさん入って安いよ」
「あ、じゃあこのアンチエイジングは?」
「そんなに私のシワが気になるわけ??」
「いや、あの」
的な。


*****


どこに行っても人に何か聞かれる私ですが
アジア人のほとんどいないこのTATIで乾燥対策のクリームを探していた冬のある日
「これは女性用の保湿クリームですよね、男性用はどこですか」
とアラブ系のにいさんに聞かれた。


いつも思うのは「とりあえずもっと知ってそうな、少なくとも仏語話せそうな人に聞けばいいのに」
ということ。


で、私も私で「わかりませんがあっちのほうではありませんか」と黒い容器が並ぶ棚を指差してみた。
「そうですか」とそっちへ向かうにいさん。
乾燥してるのね。
あとで私も行ってみたら男性用の髪の毛をどうにかするものだった。
ごめんごめん。


しかもその隣は歯磨き関連商品。
ごめんごめん。


*****


そうそう、基礎化粧品を真剣に選ぶ夫婦たちの向こうには香水を真剣に選ぶおじちゃんたち。
そんなに嗅いで鼻は麻痺しないのか、と心配になるくらいいろいろ試している。
これも夫婦で選んでる様子の人々もいる。
つまり向かい合った香水と基礎化粧品の棚の間に最低二組のカップルがいることになる。
だいだいそれに加えて赤ちゃんをおんぶしたお母さんや、若いカップルがいるから
いつもそこだけ異常に混雑していて
香水瓶が割れる事故も多発。(どんだけTATI行ってんねん)


ああでも、香水の向こうは出入り口だから、わざと混雑させて繁盛してるように見せる作戦か。